みなさんは、人間の行動を理解したいと思いませんか。
私は、日々、人間を操り世界を支配する方法を考えておりますが、今回は世界のビジネス界で最も注目されている行動経済学について説明していきます。
この学問は、人間の行動を理解し、ビジネスに活用する上で非常に重要な知識を提供しています。
行動経済学とは
行動経済学は、人間の行動を理解する学問です。ビジネスにおいて、なぜ人はそう行動するのか、その原理を明らかにします。すべての行動は意思決定の結果から成り立っていますが、この意思決定は必ずしも合理的ではありません。
意思決定の非合理性
難しい言葉が並んで分かりづらいですが、何かを決める際、自分にとって一番良い選択をしてると思っているかしれませんが、実はそうではありませんというものです。
例えば、iPhoneの購入を考える際、128GB・256GB・512GBがあったら、どのモデルを選びますか?
128GBだと少ないかも
512GBだと多すぎるかも
と考え、多くの人は256GBモデルを選びがちです。
人間は無意識に比較をする習性があり、選ぶ人が少ない選択肢(128GBと512GB)をあえて追加することで、中間の選択肢(256GB)を選ばせるようにしているのです。
商品を1つだけ用意するよりも、大中小を準備することによって、真ん中のものが選ばれる様にしています。
また、ひとつだけ商品を準備するよりも圧倒的に売れます。
定食屋さんでも様々なメニューの中に、オススメメニューと書いてあるとそれを選びがちですが、実は1番利益率が高い、店舗にとってオススメなメニューを選ばされているだけかもしれません。
完全に自分は売り手側の手のひらでクルックル踊ってました。
間違った意思決定をする3つの要因
なぜ人間は誤った意思決定をしてしまうのか。
ここには3つの要因があると言われてます。
認知のクセ
人間の脳には情報処理の仕方に歪みがあり、これが間違った意思決定につながります。
人間は意思決定する際、2つの思考モードを使用します:
- 直感的な判断(例:1+1=2)
- 論理的な判断(例:複雑な計算)
人間が間違った意思決定をする時は、主に直感的な判断で判断する時です。
複数の作業を同時並行で進めようとすると、ミスが起きやすいのも、脳に負荷がかかって直感的な判断で物事を決める傾向になるからです。
自分で主体的に意思決定していると思いがちですが、実は周りの状況に大きく影響されています。
初頭効果
人間の脳は最初に得た情報が強い印象を強く残します。
3種類の同じワインをテイスティングする実験が行われた際は、55%の人が最初に飲んだワインを最も美味しいと答えたのです。
ワインの素人だけでなく知識が豊富な人でも同じような結果になるそうです。
もしも、合コンとかの予定があれば、最初に自己紹介をすると初頭効果の影響で成功しやすいかもです。
逆に最初の人を選びがちになってないか、是非チェックしてみてください。
単純存在効果
人間は他者の存在に影響を受けやすくなってます。
実際に行われた実験がありまして、5ドルを渡して電池を買ってきてもらい、お釣りは買ってきた人の物になるというルールでおつかいを頼みます。
すると、電池コーナーの周りに他の客がいない時は、約33%が一番高いメーカーの電池を購入します。
電池コーナーの周りに1人いると、約42%
電池コーナーの周りに3人いると、約60%
の人が一番高いメーカーの電池を購入します。
別に知り合いでもなく、喋りかけられたりしてないのに、近くにいるだけで行動が変わってしまうのです。
家の近所を散歩する際はスウェットやジャージの人も、人が多い街に出かける際は、オシャレをしがちですよね。
今日のまとめ
人間は、合理的に考えているようで、様々な要因で行動が変化しています。
行動経済学は人間の行動を理解することで、ビジネスにおいて、なぜ人はそう行動するのかを把握して売上や利益につなげることができます。
また、日常生活や恋愛などにも応用でき、非常に面白い学問です。
山に籠って仙人生活をするとかでなければ、是非もっと深く学んでみましょう。
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