【小話】自転車旅

自転車旅 小話
自転車旅

どこまでもいけると妄想していた青春時代

若かりし頃、男子なら誰もが一度は思う妄想、自転車でどこまでも行けるんじゃね?

ただ、現実ではせいぜい数時間程度の移動が最長で、隣の市へ行くのが最も遠い移動でした。

いつかは、自転車で東京まで行ってみたい…くらいの高い目標は無かったですが、琵琶湖一周くらいはしてみたいなと思う年頃でした。

そんな折、自宅から100kmくらい離れた場所でチャリがいるとなり、家に余っていたチャリを漕いで持っていくことになった時のお話です。

旅の始まり

出発はとある冬の平日。昼までに到着したかったので深夜0時に出発です。

使用したのは購入時は税込9,900円の格安ママチャリ

カゴや荷台などは装備されてますが、ギアチェンジすら付いてないとてもシンプルな機体での挑戦です。

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深夜帯に走るので蛍光テープやライトを装備して、100均で買った携帯用空気入れを持って自宅を出発しました。

道はグーグルマップの徒歩ルートに設定して、道案内に従います。

10kmほど進み、コンビニで最初の休憩。平地区間だったこともあり、意外と疲れはあまりなく順調な滑り出しです。

初めて、隣の隣の市まで行き少し地形が変わって来ました。

坂や橋などのアップダウンが増えてきたのです。

電動アシストが無い自転車は坂が地獄です。立ち漕ぎで頑張ってようやく登れます。ましてや格安チャリに伴いギアチェンジもできないので重力をもろに食らうことになります。

しかもこーゆー土地って上下の坂だらけなんですよね…。一度登らせたら下らせないでと説に思いながらの道中でした。

その後は平和に何事もなく全行程の7割くらいを消化しました。
平和過ぎてあまり記憶が無いです。なんか歩道の舗装もしっかりされてて走りやすかったなーくらい。

 しかし、ここで悲劇が始まっていきます。

タイヤの空気が結構減っている。

とりあえず持っていた空気入れを使用して空気を注入します。
ですが、数分後また空気が無くなっている。
おそらく、パンクしました…

ただ、時刻は朝6時頃。まだ自転車屋は営業していません。

仕方ないので、空気入れで空気を注入しつつ、パンクしたタイヤで進みます。

手負いのタイヤで進んでいると、ついにタイヤのゴムが外れて完全に走行できなくなりました。

しかもその場所が高速のIC付近の大人のホテル街♡

大人のホテル入口の目の前で動けなくなってしまいました。

朝7時くらいになり宿泊してたであろう人たちが続々と出てきます。そして、そこで動けなくなった自分。

場所も場所だけあって誰も助けてくれないし、助けられても少し気まずい未来が想像できます。

必死に外れたゴム付けて手押しでその場を何とか脱出しました。

タイヤのゴムだからね

近くに自転車屋も無いので、手押しで40分くらい歩き、朝からやっている自転車屋に駆け込みました。

ホイールもダメになっていた為、ホイールごと交換となりました。修理価格は…5,000円
9,900円のチャリの片輪交換のみで5,000円!

両輪交換したら新しい自転車買えた(笑)

交換してもらった5,000円の後輪はとても走り心地が良かったです(多分、気のせい)

まとめ

少し走行性能が落ちても長距離を走る際はノーパンクタイヤを付けた方が良いなと今更ながら思いました。

あと、ギアチェンジ

出発から13時間後、トラブルなどの影響で予定より2時間遅れで無事予定地に到着しました。

めでたし、めでたし

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